フェルデンクライスメソッドWS 受講 体の奥深くに意識をあてパフォーマンスを改善する

さて、本日は朝から
「フェルデンクライスメソッド」
というボディワークのワークショップを受けてきました。

★ウィキペディア フェルデンクライスメソッド
//ja.wikipedia.org/wiki/フェルデンクライスメソッド
★今回参加した ひつじのレッスン(フェルデンクライスメソッド)
//hitsujis.jp/
 

冒頭先生も説明して下さいましたが、このメソッドではヨガやエアロビ
みたいに先生の正解を模倣するという形式では無い。
先生の声によるガイドに従い自分で体を動かして楽な動きや優雅な動きを探っていく。
ここが非常な特徴であり、大事なことなのだと分かりました。
 

物理学者が創始者というだけあり、解剖学の要素も取り入れ分かりやすいです。
そしてこれは、科学的な技術・技法なのでスピリチュアル系のWSとも関係ありません。
 

ヨガなどはフィジカルな部分が準備運動で、ポーズが必要な呼吸を誘発し
結果として健康増進効果を得られるのですが、その先には意識変容(悟り?)などを目指す
瞑想法があるのでまた東洋と西洋でも違いがありますね。
 

これまで上達の技術というテーマでも繰り返し書いてきましたが、
意図した結果(演奏なら音、書道なら線)を得る為の効果的で無駄の無い動き。
これの再現性と精度を鍛える事が大きなざっくりとした意味での学習と言えるでしょう。
 

通常のワークだと正解を求めて、自分でそれに近づける努力をするのですが。
今回は今有る自分のありようがすでに「正解」である。
そして、一歩楽な、動きを次の正解として更新していく。
もしくは、秘めた可能性、イメージの中にある正解に現在を一歩進めて行く。
こんな作業に成っているようです。
 

こういった、作業を繰り返すことが日常の動きだけでなく
パフォーマーの精度と再現性向上に役立つため、西洋では昔から
演劇やクラシック音楽の勉強にも取り入れられて来ています。
 

そして、そう、本日のワークショップのテーマは
 

「骨盤のうごきをかんじる」
 

骨盤という隠された体の部分というのは先生の正解があったところで
とても、その動きは目では追いきれないです。
(レントゲンというわけにも行かないだろうし)
そして人間は各人、体も癖や個性が違うので自分の責任でこれを
取り扱うようにしなければ真には発展しがたい段階がある。(涙)
 

そして、レッスン内容についても書きますと。
冒頭に人体解剖図を見せて頂き、骨格の特徴を勉強します。
そう、骨の成り立ちからして出来ない動きを、一所懸命ウクレレでも
やろうとして苦労される事があるのですが、
スタープレーヤの派手な演技に幻惑されているだけですね。
 

もとい、股関節って斜めに着いていたんですね。
今日初めて認識しました。。。
ガンダムのプラモみたいに人間は出来ていない。。。
//www004.upp.so-net.ne.jp/take-dr/kaibou/kaibou.htm
 

そして、仰向けで体のスキャンを何度も行いつつ。
 

自分の体の各部分に向かい合って行きます。
僕の自分での感じかたとしては、左半身が多く床に接していて
しっかりしている。
右半身は大きく感じるけどどこか地についていないという感触を得ました。
首肩のコリも依然感じます。
顎の緊張も緩めたりしているとあくびが沢山出まして。
体が大分緩んできたようです。
普段認識していない部分の緊張を意識する。
そうするだけで、体というのはおお、かわいそう緊張ゆるめよう
と緊張を緩めてくれるような気がします。
(あとで確認しなくては。)
 

そして、骨盤も普段まったく動きを意識していませんでした。
今日ほど骨盤を意識したのは人生初めてではないでしょうか。
これを寝転び、膝を立てて、シーソーのように動かし、
ついには回転運動、ディスクや硬貨がふちを地面に接して
接した部分が時計回りに回って行くような感じで回して行きます。
 

おそらくこういう骨盤やその周辺部分も、堅くなっているのでしょう。
そして意識して動かすことにより柔軟性を取り戻し。
普段固めて遮断してしまった動き、感覚を取り戻しはじめたようです。
 

その後の歩行はなにか、全身が柔軟に助け合って行う度合いが
高まったようで、非常に安定感がある。
安定するというのは動かないのではなくて、各部分がうまく動きを
助け合って全体として重心が落ち着く感じです。
 

歩くという行動1つとっても、もの凄く多くの体の部分が協力して成り立っているのですね。
前進するためには、片方の足が地から離れる必要があり、もう片方の足で
体が倒れないように支えながら、前に蹴りだす。
この時、骨盤はダンスを踊るかのように左右にリズミカルに移動しているようです。
非常に立体的で複雑な動きですね。
 

また、電車に乗っても、座ったときに楽になる腰の角度、位置を探しておりました。
動くんだと思うから探す訳で。
動くことを忘れていると、着地したそのまま、もしくはいつもの角度で
安心して終わり。
(これは最良の選択でない場合も意識しない限りはそのままです)
 

普段僕らも指や腕、の一部くらいの意識で楽器を弾く事が多いのですが。
体全体が支え合って助け合って1つの動きをしている。
このことから、まだまだ意識を向けることを上手くやると楽器の表現も楽に
優雅に変えて行く余地があるに違いないと確信しました。
 

嬉しいですね。