ウクレレ上達の法則:オンとオフの間 見えない力線を見る

こんにちは!
先日、オンからオフに視点を移す話をしましたね。
初級から中級に向かうときに重要な要素として
 

「音が有る=音符=オン」
という部分から
「音を消す=休符=オフ」
に意識を向けるというものでした。

 

さて、実はこのオンとオンの間にオフが
あるのですが、このオンの終わり方と次のオンの始まり方に
繋がりが見いだせることが美しさの1つの法則です。
 

こういう部分に意識を向ける事が中級から上級への要素となるでしょう。
 

これらは、
一息のメロディ、一息の筆の動き、連続性というものですが、
 

書道でいうと楷書より、行書的な例が分かりやすいですね。
 

こちらをご覧下さい!
 

see the hidden line

see the hidden line

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なつかしい、昨年の干支ですね。
この龍の右がわに点が三つ打ってあります。
右上に1つ、その下に2つ繋がっていますが。
1つ目の2つ目の間には空間がありますが、1つ目の終わりから
2つ目の始まりの間に見えないですがつながりの線があるのです。
 

分かりやすいところでは最初の左上の点から、2画目の移動にも
見えざる線が見えますね。
(ちょいと見えているのが行書の分かりやすいところです!)
 

これは文字のほぼ全ての場所にあるのです。
楷書であっても、存在します。
(意識して見るには熟練がいりますが)
(だんだん意識しなくても見えてきます)
 

オンとオンの間=オフにも隠れた道筋が見える
ということが何となく理解頂けたでしょうか?
 

これは音楽でもまったく同様なんです!!!
 

メロディがこのように来たから、次は
こんな風に繋がってくる。
 

音階が違っても、リズムが繰り返しに成る部分を
きっちり繰り返して、見えざる線を強調する。
 

そして、楽曲の中のあらゆる部分でこういう流れを明確に打ち出す。
そうすることで聞く人が意識できなくても(無意識でも)
この、流れによる安定感、安心感、心地よさを感じさせる効果があります。
(前回、技能は分解すると技術になるとお伝えしましたが、これが一例です)
 

そして基本的にこの流れを守ること、その前程によって
一気に流れを変えて変化を出す事が可能になるのですね。
 

たとえば、転調する部分で一気に変化を付けることがよくあります。
(流れて行く場合も多いですが)
 

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中級まではオフを意識する、
上級への段階では。
オンとオンの間の流れを意識すること。
この流れを極力みえなく切り取るか、ある程度見せて
切り取るかで楷書的であったり行書的だったりと
変化が出てきますが、その奥底では物事がきっちりと
「繋がっていること」
それが安定による安心、安心による心地よさに繋がるのです。
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