こんにちは!高橋です。
それでは3限目はギターとの比較から
ウクレレを見て行きましょう。
■ウクレレの名称と起源
さらに灰田先生の「ウクレレ独習7日間」
より引用します。
_____ウクレレの名称と期限___________
初めてこの小型楽器を弾いた原住民たちは
その小さな指板から、指がよく滑り落ちるので、
ウク(虫)、レレ(跳ねる)−(跳ねる虫)ー
すなわち、(蚤)という愛称をつけたそうです。
(以上は1933年、著者がハワイ大学、ホノルル図書館での調査による)
______________________________
■俗説には
演奏する指の動きが跳ねるようだから
ウクレレと言われたなどとありますが、、、
指板から滑り落ちるから。。。
だったんですね。
(サイズが小さく指板から指が落ちてしまう)
ともあれ愛称というからには
ウケケなのかウケケギターなのか
ギターウケケなのか
正式な名前があったのかもしれませんが
■その愛称が本質的だった。
本質であるウケケに音も近いから?
ウクレレという名前で残ったのでしょう。
そう、アントニオ猪木は猪木でいいし
ジャイアント馬場は馬場さんでいいし。
ファミリーマーケットはファミマでいいし
マクドナルドはマックでいいし
マッキントッシュもマックでいいのです。
■ギターとウクレレを比べてみましょう。
特に見た目でウクレレとギターはそっくり
そんな部分が多いです。
そしてギターはポピュラーですので
これらを比較をすることでそれぞれを
よりよく理解していきましょう。
■些細な部分と大きな違い
ギターのなかでもウクレレとよく似た
クラシックギターと比較していきます。
パーツや部分の名前などはほぼ同じです。
ただし決定的に違うのは
「スケール=弦の長さ」
クラシックギターの弦の長さは630mm〜650mm
ウクレレの弦の長さはソプラノ345mm、コンサート382mm
テナーでは432mm
ということです。
ウクレレはギターに比べて非常に短いのですね。
だいたいギターはウクレレの3割〜5割増しです。
そしてこの点から両者の楽器を活かす演奏方法
これも大きく変わってきます。
■ギターの弦は「つま弾く」
繰り返しになりますが
(大切なコトは繰り返します:笑)
ウクレレを活かした演奏をするために
ギターの弾き方をそのまま流用するだけでは
不十分ということです。
ギターはテンションが弱く次の奏法が基本になります。
「弦を弓のように引っ張って離す」
このとき弦に回転が掛かっていい音になります。
これがギターやウッドベースのピッキングの基本の1つ。
つま弾く、弾くという感じですね。
■ウクレレは「弦を叩く」
弦のテンションが上がるにつれて
弦を引っ張ることが難しくなります。
極端な例を示すとピアノの弦をご存知ですか?
ピアノは中に弦が張ってありますよ!
実は、これはものすごいテンション(張力)
で引っ張られております。
ピアノは表面こそ木材ですが
その中は金属の骨組みが入っています。
(ターミネーターみたいですね!)
そしてこのピアノというのは
弦を引っ張るわけではなく
ハンマーで叩いて音をだすのです。
鍵盤を叩くとそのエネルギーがハンマーに伝わり
弦をこのハンマーが叩くという作りになっています!!!
■ウクレレも弦を叩く楽器である「ピッッキング奏法」
ウクレレもスケールが短いことによって
ギターに比べるとテンションが高くなります。
なのでギターよりもピアノに近い奏法になってきます。
つまり、弦を引っ張ると言うよりは
この回転運動のように指を使って
弦にエネルギーを「叩き込む」
そんな「ピッキング」という弾き方をします。
これがウクレレらしい音色を出す奏法なのです。
ここがギターとウクレレの最大の違いと考えます。
最初はよく分からないかもしれませんが。
ウクレレのピッキングの回転運動を収録した動画
ご参考にご覧下さい。
■ストローク奏法の違い
スケールが短い=テンションが高い
という同じ理由で
弦を一度にかき鳴らすストローク奏法についても
ギターでは腕の動作を取り入れることが多いです。
ウクレレの場合、腕は補助動作程度で手首の回転動作
これを使ってストロークをすることが効果を出して行きます。
(これは腕を使うよりスピードが速い)
この動きによりコロコロしたストラムの音を得ることができます。
ウクレレのストラムの基本的な解説動画はこちら
※ただし、曲のテンポが下がってくると腕の動きも取り入れてきます。
■それぞれの楽器に、特性を引きだす奏法がある
上記の
「叩くピッキング」と
「手首を回転させるストラム」
これらがウクレレを活かした
=ウクレレらしい音をだす奏法のポイントです。
■弱みも強みも同じ点=特徴の両面性
ウクレレはギターに比べて
テンションが高くサスティーンが短い!
(弦の張力が高く、音の伸びが短い)
一見不利な点のように見えますが、
それはギターの立場から見るからですね。
このテンションが高く、
サスティーンが短いからこそ
コロコロした輝きのある
ウクレレサウンドが出てくるわけです。
■優劣ではなく、ただ特徴があるだけ
もちろんギターにはギターの音の良さがあり
ウクレレにはウクレレの音の良さがあるわけです。
ウクレレは軽快な憂さを忘れるようなサウンドがあります。
またギターの音は深い思考に沈むような音楽性があります。
ウクレレの魅力にはその手軽さであるとか
サイズが小さことによる可愛いさもありますね。
■それでもウクレレは小さいギターではない
ウケケをギター職人が再構築し
●●ギターという名前ではなく
ウクレレという愛称が後に定着した点を鑑みると
やはりウクレレはウクレレであり
●●ギターというギターの一種ではありません。
これがギターの一種ならウケケギター、ウクレレギター
なんて名前がついたことでしょう。
■ウクレレという名前
●●ギターではなくウケケを受けて
ウクレレという名前がついたこと。
これはやはり、ギターとウクレレは本質的に違う。
ということの現れだと思います。
また、ウクレレとギターが同じ音がするなら
ウクレレを弾く理由があまり多くはないでしょう(涙)
音量も大きい方が有利だし、
音域も広いにこしたことはありません。
是非このウクレレらしい音色を
大切にしながら学んでいきましょう!
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生徒さんのお悩み(以前の教室や教材で教えてもらえなかった)
から以下を解説しました。
・楽に演奏できる安定感の秘密・疲れないウクレレの持ち方・右手の技術:ストラム(音色と音の長さコントロール):ピッキング
(ギターとは違うウクレレ独自の。。。)・左手の技術:運指の考え方(音を歌うように繋げる)(狭くならない角度の調整)(ルールを覚えると=全部覚えなくて良い)・上達する練習の考え方・物事が上達するための4段階(各段階でやることが違うので間違うと上達が難しくなります)・エクササイズの紹介・リズムの考え方(強拍弱拍は誤訳)・エクササイズの応用で曲ができる(演奏の設計という考え)etc…
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