■アルペジオと指本数について
歌や弾き語りなど
伴奏としてアルペジオを
するときに。
先輩の指遣いは
各弦に右手を1本ずつ
対応して
4弦 親指
3弦 人差し指
2弦 中指
1弦 薬指
これを人に生徒に教える事はどうなのか?
とそんな質問を頂きました。
■高橋の回答としては
自分のパフォーマンスする分には
しっかり訓練してやるので
構わないんですが
それを最初に生徒さんに
教えるには
薬指などが十分に働かない
可能性が高く、
かなり難易度が上がる
と言う説明をしました。
■つまりはオススメできません。
先輩でも言うべき事は
言わなければ失礼になります。
面白いことに!
指にそれぞれに個性があり
かつ訓練の度合いによって
小指側に向かうほど
たどたどしい
つまり
タイミングが揺れるので
十分な訓練を積んでも
かなり音量やタイミングを
揃えるのが難しい。
そんな事実があります。
■高橋のオススメは
親指と人差し指に
二本に振り分ける。
4弦 親指
3弦 親指
2弦 人差し指
1弦 人差し指
■具体的なパターンの例
ここで話題となった
具体的なアルペジオのパターンは
全部八分音符で
先輩の右手指は
1234弦全部でコード
以下単音で
3弦
1弦
3弦
2弦
3弦
1弦
3弦
のパターン
■このアルペジオ高橋であれば
人差し指ダウンで
全部をストローク
そして
親指で3弦
人差し指は1弦、2弦
の役割分担で
人差し指⇄親指
の反復で弾けてしまいます。
■ちょっとアカデミックに?(笑)
同時に使う指の本数による
メリットでメリット!
書いてみると〜
■音の流れ
これは
指が少ないほど有利
指が増えると不利です。
なぜなら
指が変わると流れが
繋がりにくくなります。
■これから訓練する生徒さんの場合
弾いている弦は動いていますが
弾き終わった弦はすぐに止まってしまいます。
これは
停止=音楽的には
死を意味し
■音楽の流れは止まります
もちろんこれを繋ぐため
練習するわけですが^_^
技術での克服と
設計での難易度設定を
きっちり総合し
出て行く音を最適にしたい。
これが基本のバランス
という考え方。
■オータサンの流れが最強な理由
指を親指一本に絞ることで
流れがしっかり発生し
同じ指が動き続けると言うことが
音の流れの連続性につながってくる。
というワケなんですね!
逆に4本では弾いている音が
各弦バラバラ感が出て来ます。
とくに薬指はなんだか弱かったり
タイミングが揺れて、、、
弾くのも不安になるほどです。
■指の移動速度の問題
これは
指が多いほど有利
指が少ないと不利
というのも
指の数が少ないほど
大跳躍が出てきます。
オータサンさんのように
1本の指で弾くと
流れ的には楽なのですが
1弦と4弦同士という
大きな跳躍が発生してきます。
ここは素早く動く必要が出てきて
同じ八分音符が並んでいても
指が忙しくなったり
ゆっくりになったり。
これは音量や音質を揃えるにはデメリット。
揺れやすくなりますね。
■演奏の可能速度
これは
指が少ないと不利
指が多いほど有利
そして指の数は少なくければ
少ないほどスピード感のある
演奏は難しくなる。
ピッキングで
同時に出す音の組合せも
制限されます。
単純には4本指が自在に
使えれば速度は速く弾けますね。
■安定感というトレードオフ
そこで
トレードオフになるのが
安定感です。
同時に使う
指の数が多いほど安定感は不利
指の数が少いほど安定感は有利です。
ピッキングの時に空いた指
=小指や薬指で
ボディーに触れる
このことでピッキングに安定感を出す。
この基本技術がありますが。
4本指となると
小指だけの支えなので
安定感は低下します。
小指となるべく薬指まで
使った方が安定感が良いですね。
中指まで固定すると逆に
人指し指が使いにくくなるので
高橋は、親指1本の奏法では
小指、薬指と中指までボディに固定しますが。
人指し指をピッキングに使う曲では
小指と薬指までとしています。
■単純に速ければいいか
というと、指が早く動いても
安定感が無いと
音質と音量が弱く、不揃いになるので
これまたバランスの問題で単純に指が多ければ
いいかというと
そうでもありません。
■最終的なバランスとして
小指、薬指をボディーにしっかり固定し
基本は親指と人差しでピッキング。
(交互に使うよう設計すると
演奏も暗譜も格段に効率的)
必要なとき中指を入れる
トータルバランスで最も
おススメの担当エリアとなります。
■こんなメリットでメリット
もちろん先輩はプロなので
こういったメリットデメリットを
説明したので
後はその時の出したい効果
によって手法は選んでいただければ
とお話をしました。
■いまから学ぶ方にとっては〜
プロミュージシャンは過去の
積み上げがあるので
ディスカッションすれば
理解するので良いんですが
じゃぁまさに今ウクレレを勉強している人
についてどうかというと。
■体で確かめることが最重要
まず頭で理解できるかどうか?
そして実際に試してみて納得できるか
これが最重要です。
頭で納得できれば
無駄な回り道を止めるために
まず先にその近道を取る方が
圧倒的に多いと思いますが。
時に頭で理解できない事は
■勝手な解釈がしたいのが人間
もちろんタカハシ自身を振返って
反省からの言葉ですが
自分の思い込みや
(少ない経験にも関わらず)
時には、提案を受け入れてしまうと
今の自分を変える「手間」「努力」が
出て来るのが面倒という情けない理由で
時には人様に質問して提案を貰いながら
勝手な解釈をしてしまったり
この方法は自分には合わないんだ!
と言い聞かせたくなったりする。
そんな事があるものです。
■自分が判断できないから
人に聞いたのに
自分のいつものやり方
勝手な思い込みと合わない
から、、、
否定。。。
なんて勝手な判断をしてしまうんですが。
それこそ、外に答えを求めた時点で
そんな自分の判断こそ信用ならない!
だから、慎重に確認する必要が
あるのです。
■自戒を多いに込めて
高橋も新しい知識
考えアイデアに接した時は
動物の常として
恒常性を確保するというのか
リスクを避けるというか
頭ごなしに自分の考え方と違うから
否定したい衝動が出て来ます(汗)
これは全くいい結果にはならないので
■吟味する態度を身につけ続ける
しっかり吟味して
良いものは取り入れ
そしてそれぞれの
メリットデメリットを
しっかり天秤にかけ
更新するべき部分は更新する
残す部分は残して
これら新旧を上手く組み合わせる。
自分の音楽を自然で美しくなるよう
他でも可能性を伸ばす方向で学んでいく。
こんな態度を保てるように
心身のゆとり必要な時間、
スペースを確保することを
優先順位を上げていかなくては〜
と理想論を買いて見ました(大汗)
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ウクレレ教室:アルペジオ〜右手指の担当弦〜理想論?
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