こんにちは!
今日は大事な、大事なリズムのお話です。
僕は出来ている、分かっている!
という人でもやはり合ってないのがリズム。
そう思って間違いないと思います。
人は各人の中の癖、思い込み、気持ちよさに従って リズムを刻んでしまいます。
ただし、これは客観的(第三者)にきくとやはり癖なんですよ。
そのままですと
表現力としても癖のままにしか毎回演奏できない。
そういう状態と
ベーシックに正確に出来た上での演奏操作
には天と地ほどの差があります。
そして 人は無意識でこれを解ってしまうように思うんです。
では、この癖を直すにはどうするのか?
まず歴史的な発明 メトロノームを 使いましょう.
ゆっくりのテンポで譜面の通り弾けますか?
できてるつもり、でも合わないことが多いです。
内に有るものと外に有るものの差があるわけですね。
またメトロノームの打つタイミングは合うけど
つじつま合わせの のばしたり縮めたりがあるかもしれません。
録音すると手っ取り早く解るでしょう。
いまは手軽な機材がありますね。
一度録音して聞いてみてください。
おそらく1曲やるころにはずれてくるでしょう。
すこしテンポを早めたら同じくずれるかな。
きっとだれでもずれてくるでしょう。
でも少しでも直して行く事が重要なんですよ。
はい、直すのが大事って解りました。 どうすればいいの?
というと、次の手があります。
そう。口でリズムを言いながら弾くんです。
8分音符が沢山でる曲では、たいていの曲は。
1と2と3と4と(い、と、に、と、さ、と、し、と)
と分解して言いながら弾きましょう。
譜面の音符の長さがどこから、
どこまでに対応するか考えておいて。
ひたすら機械的に言いながら練習します。
長年ピアノを練習した方だって、言うんです。
重人さん!口で言わなくても頭で解っています!
そうですよね。
その方も、もちろん音符の長さの知識は僕より十分にあります。
でも頭で解っても弾けないんですよ。
頭の長さと手が弾く時の長さがずれてしまっている。
口でいうとずれている事が解って、だんだんあわせられるようになります。
手が複雑な動きをするより、口でリズムを言うのは遥かに正確にできます。
どうぞ試してみてください。
そういう僕も今、まさにこのリズムの壁に挑戦中なんです。
それは8分の倍の16分で言いながら弾く事にチャレンジしています。
細かくて難しい曲をやっています。
だから、4分音符一つ分を、1234と言いながら弾いています。
頭では弾けていると思っていたんですよ。
やはり言うと、ずれていました。
そして直し始める事ができました。
10年以上弾いていてもそうなんです。
人と合わせる時、リズムが自己中心的だと合いません。
凄く上手な人だと合わせてくれるかもしれません。
でも聞いてくれる人にとってはどれが良いのでしょうか。
また
正確なリズムの上で音色が彩られると
演奏が輝いてくる
というのです。
さいごに、最近みてきた、ゴッホ展で気づいた事を。
ゴッホは多く自分で絵画を勉強したのですが、自ら基礎はデッサンだということ
に気がついていました。
そして正確な比率でデッサンするためにパースペクティブフレームという枠を使いました。
これは、四角い枠に均等に線を貼りまして、またキャンバスにも線を引きます。
この枠を通してモデルや対象を見まして,この線を合わせるようにして
正確な 比率で描いたのです。
正確などだいの上に、色彩という彩りが乗る事ではじめて素晴らしい
絵画が 誕生する事を彼は知っていたのですね。
もちろんゴッホの絵のように演奏するとはいかないかもしれません。
でも彼のような天才と言われる人でさえ、内部にある感覚を外にある枠 で補正したのですね。
このテーマは今後も動画などでさらに解りやすく追求していきましょう!
では今回はこのあたりでさようなら!
リズムに注意してみてくださいね。
あなたの演奏を輝かせるために。