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3曲目 聖者の行進

●3曲目:「聖者の行進」
本格的なピッキングソロの基礎です。
指を以下のように役割分担することで2台で弾いているような感覚を出せます。
人差し指のアップピッキングによるメロディ。
上下のストロークによる伴奏。
特に2、4拍目のダウンストロークを強調しジャズの雰囲気を出せるアレンジになっていますよ。
ピッキングでメロディ、ストロークで伴奏を物理的なテクニックで弾き分けます。
だから、コードソロやオータサン奏法に比べて極めて明確に1台のウクレレで鮮明
に弾けるアレンジになっていますよ。
それが技能ではなくて技術ということなんですよ。
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生産地域と価格帯の妙で選ぶ

安くていい物が欲しい。
>僕も同じです。
高くても最高の物が欲しい!
>いいでしょう。
お友達にプレゼントするので安くていいけど
ちゃんと限楽器として使えるものがいい。
>よろこんでもらいましょう!
ということで生産地域と価格と内容の傾向を見て行きます。
●安定感の国産
3万円から15万円という価格で初心者から上級向けのバリエーションが豊富です。
基本的に音程は正確。作りは丁寧。
キワヤのフェイマスブランドのウクレレはいろんな意味でスタンダードです。
やはりキワヤのルナがおすすめです。
ここもキワヤに一度行っていろいろ弾いてレビューしますね。
なぜならウクレレ仲間の中でも評価が高い、長野のティーズギターで制作されています。
高橋社長は職人魂あふれる方で海外の楽器賞も受賞されています。
ここは余談ですが、
僕も何年も前にオーダーで1本制作して頂きましたが、現在はその時より
さらに腕に磨きをかけられ、お店で通常モデルを試すとさらに良い楽器になっていました。
●コストパフォーマンスはアジア製
生産コストが低く低価格ですが、設計の善し悪しで内容が大きく左右されます。
お土産から本格的な楽器まで同じ値段でこれでもかというくらい品質差がある。
ただし、同価格の国産より良いものがあるので研究の余地があります。
実は1.5万円〜4万円くらいで選べばとてもいい物があります。
お隣台湾のブランドaNueNueは代表のジョンソン氏による設計。
月刊300本の楽器製作経験を活かした高度な設計技術でおすすめできます。
価格を超えた完成度です。
最も価格と内容のバランスがとれたブランドだと思います。
足跡マークのある中国製は入門やプレゼントに出来るレベルです。
より上級モデルのインドネシア、ベトナム製が僕のおすすめです。
めずらしいのはマンゴー材のモデルが通常ラインナップであります。
このマンゴーは太くて甘くて良い音を出しています。
●こだわりの アメリカ ハワイ製
安いモデルもあるようですが、国産やアジアを超えるメリットはあまり感じません。
ただし、日本のショップ発注、ハワイ設計のアジア制作品で安くて良い物がたまにあります。
高級なウクレレの分類ですがその中には非常に良い物があります。
価格と品質のバランスは難しいかもしれません。
全体としてお国柄が違うため作りは日本人にとっては雑に感じる部分があるでしょう。
とくにチェックポイントで触れたフレットの処理によっては危険ですのでチェックしましょう。
(そういう物は減ってきていると思いますが)
塗装も日本ほど奇麗とは行かない場合があります。
ただし制作者により独特の音色が存在あります。
2大巨頭「カマカ」「マーティン」
ハワイのカマカは音色の面でウクレレらしいウクレレの標準と言えるでしょう。
マーティンはドイツからの移民が持ち込んだ楽器製作の伝統に裏打ちされた音楽を
弾くためのウクレレです。
ただし現状モデルは過去より音質や重厚さが低下しています。
さすがはマーティンという作り込みなので使い込むと真価を発揮してきます。
カリフォルニアのマイケル•ダシルバ氏が手がける
ダシルバウクレレは塗装など日本製に比べると荒削りですが
音色はビンテージのマーティンに匹敵し、大きな音量と輝きの有る音質です。
商売気が無くシンプルなモデルは装飾が少ない分安く、装飾が多いモデル
は高くなるのですが、基本の素材は厳選されたものです。
安いモデルがとてもお買い得です。
懸念点としてはトップを薄く作りすぎる部分があるので保存状態に注意が必要です。
弦のテンションも低いものが良いでしょう。
●ビンテージ
バンジョーウクレレやギブソンなど音色の好みがあれば面白い世界。
基本的にバラツキが大きく、初心者の見極めは困難です。
通販の場合はさらにギャンブルになります。
ただマーティンの60年代以前のものでは魔法のような楽器があります。
ウクレレの神様「ハーブオオタ」さん、その師匠の「エディカマエ」さん
絶頂期の演奏はこの楽器で演奏されています。