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【うずまきシステムデザイン論】 1596号 2017/4/10
初心者だからこそ重要な運指の原理原則
高橋重人(たかはししげと) ウクレレ教室
https://ukuleleschool.net/ukulelelesson/about/
(教室版)プロフィール
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ハワイの伝統的ウクレレ奏法を学び
世界10カ国以上でウクレレ演奏・ワークショップを
行って来た筆者が
音楽や芸術を生活に深く取り入れた
新しいライフスタイルを提案する。
日刊のメルマガです。
じっくり読むも、たまに読むも
お好きなようにご活用ください。
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<最近の活動>
▼リハーサル〜感動の声
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■こんにちは高橋です!
昨日は先輩ミュージシャンと
リハーサル。
夏ごろ岡山の演奏に先輩のサポートで
参加できそうな感触。(8/1)
先輩は管楽器のプレイヤーなので
世界最小ユニットかつ
最強の管弦楽アンサンブルを
お届けします。お楽しみに^_^
(詳細は追って)
■教材編集
ウクレレのレッスン教材にて
しゃべった内容を一部テロップにすべく
まずは、全部文章を
テキストに落とし込んでいました。
横着して(効率よく)ファイル再生しながら
音声認識で読みこめないかと試しましたが
録音レベル等の問題かうまくいかず(笑)
再生しながら少し分かりやすい表現に
治しつつ、文章作成半分ほど進んだところです。
次回はもっと滑舌を良くして読み込める
レベルを目指します!
■「すごく設計されていて感動しています」
そして関東でグループレッスンに
参加していただいているHさんから
ご感想をいただいているので紹介します。
_____ここからご感想_____
昼休憩会議室ウクレレ練習継続しています(^^)
ふと気付いたのですが
先生にはいつも教えていただいている、
コードを移動するときの軸足。
変わらない指。最初に落とす指。
クロストゥーユーなども
すごく設計されていて感動しています。
先生は
「最短距離」と表現されることが多いですが、
初心者には「ここを拠点に」
みたいなニュアンスももっともっと
押し出すとさらに目からウロコかと!
具体的には
クロストゥーユーの40→41小節目、
4弦2フレット中指をそのまま
まったく動かさないことを
意識するだけでものすごい
安心感と安定が生まれました!
それに続いて44→45小節目では、
1弦2フレットの薬指が軸足!
落ちたウロコ、
こんどのレッスンに持っていきます(^^)
_____ここまでご感想_____
Hさん!
いつもうれしいコメント
ありがとうございます。
ウロコは集めて将来的には
家の屋根瓦にしますので、
御持ち頂ければと思います(笑)
確かに該当部分を確認するとそうですね。
すでに高橋は当たり前にやることも多く
さらっと行く場合もあるので、
なるべく意識して
お伝えできるように今後も心がけます。
■軸足というのは、指板上の指だったり
ネック裏の親指だったりいろいろですが
全ての指が離れれば安定感はゼロ
落下ですので
いずれかの指が動かない。
もしくはシンプルな移動となる。
というのが原理原則の1つです。
(目的は安定感および
そこからもたらされる
音楽的な達成というメリット)
もっとカンタンに言うと
意識しないと、いちいちコードチェンジで
全部の指を離して創り直す方(場面)
がありますが、動かないでいいものは
動かさない。
(動かすと音楽が途切れます!!!)
あたりからスタートですね。
それでは本編Hさんの
フォローアップも兼ねて
■さて、それでは本日の
うずまきシステムデザイン論
〜人生に豊かさを組込むヒント〜
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<今日のうずまきシステムデザイン論>
【初心者だからこそ重要な運指の原理原則】
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■右手と同じく、それ以上に左手も大事
長らくピッキングという他の奏者が
ここまでは極めてやっていない
(灰田先生から伝わるハワイ伝統の技術)
右手の技術を学び、
さらに突き詰めてやって来ましたが
(ストラムより楽に短い音符が弾ける
最小単位なので極めて大切)
実は灰田先生の教えでDmは中指で
3、4弦の2フレットを押さえるがあるように
こちらも合理的精神として
受け継がれるところには
受け継がれてきていますが
■以下にムダをなくすか
特に最近こだわってやるのは
左手が疲れないための持ち方と
さらに無駄を極限まで省いた
運指の考え方、設計です。
Hさんのコメントにもあったように
最短の移動距離と言うような表現を使い
説明してきたので
そういった受け止め方をして
いただいていて。
これはその言葉がないところから
比べれば飛躍的な向上です。
■そして少し言葉を足すならば
覚えやす、さわかりやすさと
詳しさ丁寧さと言うのが
一般にはトレードオフになりますが。
もう一言だけ付け加えるとすると
「総合的に移動距離を最短にする」
ということです。
単純に移動距離最短と考えると
1番近くにある指が次の場所に
最短距離で移動すれば良いことに
なりますが
!そうではありません!
時間軸をしっかり読み込んで
事前準備を何十にも組み込んだ運指
あるときは単純にメロの裏にコードがある
程度ですが
(これだって大切な技術)
(ほとんど皆やっていません)
(やるだけで飛躍的に音楽的になります)
■クローストゥユーにも出て来ます
Hさんが指摘してくれた
クローストゥユーにも
出て来ますが
全くメロディが同じでも
次のコードが違うから
ある音を別の運指で押さえる。
なんてことが当たり前に
高橋のレッスンでは出て来ます。
■微妙だけど効果のある積重ね
そして、当たり前のように
説明する背景があるわけですね。
例えば、メロディが同じでも
次のコードが違うから違う運指を行い
次のコードの準備になっている。
これは微妙だけど効果、意味のある
積重ねです。
1つでは効果が小さいですが
1曲、2曲、30分ステージ
となると、もうこの小さな積み重ね
のお陰で圧倒的なクオリティが出来上がり。
体を壊さずにこれが演奏しきれるわけです。
■派手な動きは否定しませんが
それは、意図してやればいいもの
基本は最短、最小、ムダな動きゼロ
なのです、だって疲れますから。
そして、ムダなエネルギーの消費もゼロ。
1、2曲弾いて左手が痛い(涙)
となっていては
コンサートで演奏できないし
(心身に余裕がないし)
楽しみながら長く弾く事も難しい。
でも幼稚すぎる音楽なんて
大の大人がそれで満足するわけがないので
それで我慢しましょうなんて、
そんな失礼な事は自分にも
他人にも出来ません。
(深い感動がないからね)
■結局は音楽を美しくするため
安定感を出すために軸足をつくったり
(意識したり)
ナナメ移動ではなくて先にネック方向の
ポジションチェンジを決めて、指が弦上移動
を行ったりするのですが
安定感があるから
最短の動きでムダが無いから
音楽が途切れず流れるのです。
全ては音楽を美しくムダ無く
流すために集約していくわけですが
■いまDVDを編集しながらまとめている原理原則
大盤振る舞いで今編集中のDVDから
原理原則を挙げてみますと
【運指の原理原則】
同じ指が同じ弦の上を動いていく
このことで音がつながる
【運指の原理原則】
1本の指につき1つのフレットを担当
人差し指から小指にかけて
1本指が進むごとに
担当するフレットが1つずつ上がる
【覚え方の原理原則】
上記の原則の意味
原理原則ルールを覚えることで
大半の演奏が自動的にできるようになる。
これがなければ
全て覚える必要が出てくるが
ルールを血肉としたあとは
イレギュラーだけを
意識すれば良いので
全体として演奏の自動化が
飛躍的に進む。
(全部覚えようとしている人多いです)
【運指の原理原則】
可能であれば隣接する弦の
同じフレットは同じ指で押さえる。
必ずしも指先で抑える必要はなく
他弦をミュートしないように
指の位置を調整する。
【運指の原理原則】
1フレット1フィンガーの対応
指1本人指し指〜小指側に向かうに
連れて1フレットずつ上がる。
【運指の原理原則】
メロディーが変わっていく中で
メロディーの単音だけが譜面に
記入してある場合でも
コードを押さえた指は
コードが変わるまで離さない。
【運指の原理原則】
異なる弦で同じフレットを同時に
別の指で押さえる場合は
ナナメからアクセスする。
フレットに沿ってまっすぐ指を使うと
窮屈になるのでヘッド側から斜めに
指先をアクセスしてフレットを押さえる。
左手の人差し指の側面がネックに
当たるような位置からアクセスします。
【運指の原理原則】
最短距離の設計
前後の移動を考えて
トータルの移動距離を最小限にする。
準備のための運指というのが出てきます。
ただ単に次の音に最短の動きをするのではなくて
いくつも先を考えた上でトータルの動きを小さくします。
演奏のスピードが上がった場合や
曲の難易度が高まったときに
頑張って動きを速くするのではなく、
この原理原則に従うことで難易度を下げ
楽に速く弾くことができます。
【運指の原理原則】
なるべく弦の間の指の動きを少なくする。
基本的にまずはネック方向の指の動きを優先。
(ここでは5から3フレットセーハで
そのままスライドさせる)
【運指の原理原則】
使ってない指を次に使う
次のフィンガリングに空いた指を
活用することでいちど指を離して
あらたにを押さえると言うプロセス
自体が半分に削減できる
【運指の原理原則】
ポジションを変える場合
全ての指を離してしまうと
右手でホールドする以外
ネックが落ちてしまうので
まずは動かさないで良い指は
決して動かさない。
その次はいずれかの指をスライドさせる。
■一生の技術
愚直に書き出してしまいましたが
これも無駄な労力を省く押さえ方と同様
実際の楽曲の中で考え方を定着させていく
必要がありました。
これができれば
本当に一生の技術。
そして他のレッスンでは
まず教えておられないようです
(いろんなレッスンを経験された方々が
皆さん驚かれているのがその証拠)
高橋も、段ボール何箱買いましたが
売ってる教材レベルでは
一切目にしたことがありません。
Hさんなどレッスンに通って下さる方は
今までは魅力的な課題曲をやりながら
無意識にマスータしてきたことですが、
■高橋はお伝えしますよ〜(意識して)
でも、音楽をウクレレで本当にやるなら
絶対必要な技術です。
高橋もこのメルマガそして
レッスンに参加いただける方は
レッスンでみっちり!
今後はもっと意識して
また、現在作っている教材でも
紹介してきますので一緒に
上達へのステップを学んでまいりましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛
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