こんにちは!
僕の好きなウクレレ奏者にウクレレアイク
(クリフエドワード)
(星に願いをの作曲者)
がいますが、彼はウクレレでコードをどんどん
変化させながら、スキャットするスタイルを
持っています。
クリフエドワード That’s My Weakness Now
このスキャットがときにはラッパのようであり
こういうプレイをマウストランペットと
呼ぶことがあるようなのですが、
これは楽器の成り立ちから考えると
妙なことだと思うようになりました。
僕のなかでも金管楽器と木管楽器のちがいが
あやふやだったので調べてみました。
どちらも、管に息を吹き込み続けて音を得る自励振動の
楽器群で筒中の管共鳴で音を大きくします。
異なる点は音の元となる発音源と音階を変化させる
管の長さの調整方法にあるようです。
まず金管楽器は人の唇を震わせてこれを音源と
しています。
木管楽器はこれに対してオーボエやクラリネット
では葦などでできるリードが音源。
またはフルートやリコーダーのように空気を
震わせるエアリードが発音源なのです。
また管の長さに関して、金管楽器は
ピストンを押すと機械的に管が継ぎ足され
延長して音が低くなります。
木管は指穴を全部押さえた状態が最長、
つまり最低音で指を離すと穴が空き管が
短くなるので音が高くなります。
そうです、なので
この特徴から金属製なのにサックスやフルートは
木管楽器に分類されていますね。
そしてマウストランペットに立ち返りますが
このような原理を読み込んでいきますと
もともと唇の音を増幅加工したものがトランペットなので、
そのモノマネが特殊な技術のようには思えなくて
なにか妙な気持ちになったのでした。
しかし、金管楽器というのは管を足す。
木管楽器は穴を塞いでいたのを離す。
もちろんオーケストラには両方の楽器がありますが、
金管楽器に西洋的な物、木管楽器により東洋的な
ものを私は感じてしまいます。
そう金管はラッパ、木管は笛という印象。
音階の幅を得る目的にたいする手段において、
足りないものに継ぎ足すという発想と
完全なものを小さくも使うという発想。
どちらが良いということでも有りませんね。
効果が得られる方法をうまく選ぶというところでしょうか。
そのときに仕組みや発想を知っていると選びやすいかもしれません。
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音階の幅を得るときに、金管楽器は管を継ぎ足す
木管楽器は穴をあけて塞いだ指を離して短くする。
どちらも有効な発想であり、得たい効果のために
選べば良い。
仕組みをしると効果的な選択につながる可能性がある。
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