こんにちは! 高橋重人です。 本日は言葉にすることについて書いてみたいと思います。 今日の出来事を思い出して書く事ができますか? その時の感情、目に見えた物事、相手の心理を推察 食べた食事の臭い、味、色を書き出す事ができるでしょうか? おそらくメモをとってなければ95%くらいは忘れて しまうのではないでしょうか? 思い出せるのはざっくりと、朝出勤して 先輩に嫌な言い方をされて 昼ご飯を食べて(なにを食べたかな??)
調査と資料作成をおこなった。 夕食はさっきだから覚えてて、肉をうどんにいれた。 うまかった。 となってしまうのは僕だけかもしれませんが。 日々メルマがやブログを書く為にも 日中からメモを取っています。 昨日の振り返りから本日のことですね。 別の仕事をしていてもふっとよぎるアイデア これは文字に残しておかないと、ほぼ再度出てこない。 運良く出てくる事があっても思い出すのに苦労したり してしまいます。 しかし、嫌になるくらい細かいどうでもいい事を含め メモを取るようにしますと。 いくらかは残る文章が出てきます。 また、あれやろう、これやろう という計画も覚えていようとすると。 (短期記憶の数は7という研究もありますね) 非常に脳の効率が下がる。 なのでどんどん外部の記録媒体に思考を書き出して。 短期記憶(メモリ)と脳みそ(CPU)を解放してあげる。 このことが「考える」ことの深さにも繋がります。 そして、音楽や芸事で古くは師匠を見て聞いてまなべ。 解説はしない。 というような形式が主流だったかもしれませんが。 これからは言葉をもって解説をすることが重要と考えます。 どこまで言語化できるかが先生の腕の見せ所の1つとなるでしょう。 「このコードの押さえ方は、次のコードに動きやすいように この指でこの弦を押さえる。」 という教え方があるとしましょう。 実際に示しながら、この程度の言葉でも大体伝わるでしょう。 その部分については同じようにできるようになる。 では、こんな言い方はどうでしょうか? 「演奏ではいかに、無駄な動きを少なくして楽曲表現全体の ストレスを減らすかが第一である。 そして、多くのエネルギーを活かして、さらに演奏を良くして行くのだ。」 「たとえばコードの変更ひとつでも、こんな風に無駄をなくす事ができる」 「1本の指で2本の弦を押さえる事で、使う指の本数における 変化を少なくしたり、またコードチェンジの前後で同じ弦の上にある指を
変えないように、ほかの指の押さえ方を工夫する事で多くの無駄が省けるのだ。」 後の言い方であれば、違う楽曲を練習するときも ここは前に言ってくれたあの考え方だ!
思い出しやすいのでは無いでしょうか? そして毎回繰り返し説明しながらお手本をしめす。
そうすると
聞いている方も自然に基本の考え方が身に付いてきます。 体が覚えるより先に言葉を覚えてしまうかもしれません。 この言葉と体の動きが両方繋がったとき!!! この瞬間が、いわゆる腑に落ちるという時だと思います。
今日は先日の生徒さんの感想に触発されてこの法則を1つ書くことができました。
Sさんありがとうございます!
最後に感想を紹介させて頂きますね。
+++++感想ここから++++++++++++++ 重人さん、今日はありがとうございました。いつも楽譜をいただくと、譜面と「同じ音」を出すことに 集中してしまいます。つまり、同じ音が出ていればいいのかも・・・ という思考がどこかにあるのかもしれないです。 ですが、実際、重人さんの指の動きと譜面とのすり合わせを 丁寧にやっていくと、「その指使いをする」理由というのが しっかりとあることに気づきます。 これが譜面だけでは得られないレッスンの醍醐味だと思いました。
三味線のお稽古も実は一緒で、私の場合は音感専攻なので、 「音は合っている、でも指を見てごらん」
と師匠に 言われることが多いのです。 津軽三味線の指使いにも、「次への動きの準備」が やはり沢山含まれています。 そのあたりは独学では知りえないレッスンを受ける大いなる意義だと感じました。また次回楽しみにしてます。^^ ++++++感想ここまで++++++++++++ Sさん!素晴らしい感想をありがとうございました。 やはり、同じ音が出ることは第一で良いですね。 それをいかに少ない力でやるかというのが次にくると 思います。 そのことをSさんは「次への動きの準備」と言葉に されましたから、様々場面でそれを意識化できるように なってきたと思いますよ!