ウクレレ教室:ドライバーが無いと昔は大変だった。

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<今日のうずまきシステムデザイン論>
【ドライバーが無い!昔ペグは大変だった。】
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■ペグ:ウクレレのパーツ

 さてウクレレの各部名称
 眺めたところでもう少し部品について見ていきましょう。

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 ウクレレを選ぶときに、先に知っておいて良い
 そんな部品はペグだなあと思います。

■ペグってなーに?
 
 ペグとは何かといいますと!
 日本語で糸巻きとも、言われてますが。

 弦楽器と言うのは楽器に弦を貼って、この張力を調整して
 音の高さを変えるわけです。

 この張力を変化させるために回す部品が、ペグです。

■弦楽器の音の高さの要素

 また、弦の太さによっても音の高さが変わります。
 細い弦は高い音、太い弦は低い音。
 これら太さの違う弦を並べて、近いような強さで張って行くと。
 だんだんと音の高さが変わっていくわけですね。
 強さが全然違うと弾きにくいですよね(笑)

 また、ある弦がある強さで張ってあるとき
 この弦の長さが変わるとまた、音の高さが変わります。

 これをフレットを押えることで弦の長さを変えて
 音を高くして行くわけですね。
 https://ukuleleschool.net/ukulelelesson/?attachment_id=4737

■ピアノとウクレレ

 ピアノは音の高さが半音ずつ違う弦を
 ずらーーーーーっと並べた楽器

 1本の弦で出す音の高さは1つ。
 だからフレットは無いわけです。

 音域もウクレレより沢山ありますが、
 こういう仕組みからも沢山の鍵盤が必要になりますね。

 ウクレレは4本の弦を5半音とか(一部3半音)
 違いで並べて、途中の音を出すにはフレットを押えて
 弦の長さを変えて出すようにした楽器ですね。

 コンパクトにもなるわけです。

■ペグの種類:まずは動画でみてみましょう。

 初心者のためのペグの種類ガイド
 https://youtu.be/-KxM99o2XB4

 
 ペグのポイントは形状とギヤの有無です。

 形状はストレートタイプといわゆるギヤペグの形状がありまして。
 ストレートタイプは正面からみるとヘッド全面の金属柱のみ見えますが
 ヘッドの裏につまみがあるタイプです。

 ギヤペグの形状は、紹介した写真のように正面からみて
 ヘッドの左右につまみが飛び出ていますね。

■ストレートタイプ

 古くはフリクション(摩擦力)ペグといいまして
 摩擦がでるような処理をした木の棒をヘッドの穴に差し込む。
 こんなペグがあったのです。

 古い楽器の三味線や、バイオリンなどもこういう
 種類のペグが未だに使われています。

 その後、金属パーツと樹脂のつまみを組み合わせたペグ
 が考案され、ペグを回す摩擦が調整できるようになりました。
 プラスかマイナスのドライバーでネジを回すタイプですね。

■ドライバーがない!!!

 これ極端にネジがゆるむとチューニングが出来なくなります。
 ライブの会場で始まる前に、ネジが緩くなっていて。
 ドライバーを持っていないと青ざめるわけでう(汗)

 僕がウクレレをはじめてかなりの年月。
 このネジで調整するペグが主流でした。
 なんどか青ざめました(遠い目)

■ギヤの有る無し

 さて、ギヤペグですがこちらがギヤ無しのペグと違うのは!?
 ギヤの有無です(当たり前ですね)

 ギヤが無いものは、つまみを1回転させると
 弦の巻かれる金属柱も素直に1回転します。

 ギヤのあるものは、基本的には
 つまみ16回転が弦がペグに対して1回巻かれる。
 そういう代物なんですよ。

■ギヤがあるのもよし悪し

 ギヤがあるということは、無いペグに比べて
 16倍回さないといけません!

 こりゃ弦交換のたびに16倍の仕事をするわけです。
 たいへんですね。
 (ストリングワインダーなんて道具も使うと楽になります)

 しかしながら、この特性のおかげで
 細かい音の調整が不慣れでもできます。 

 同じ特性なのですが捉え方によって
 メリットにもデメリットにもなりますね(!)

■ペグのバリエーション

 動画でも紹介しているように
 このギヤペグのギヤ比は4回つまみを回すと
 1回、弦が巻かれる1:4などもあるようです。

 また、ストレートタイプの形状にギヤが入っているものもある。
 
 動画にもありませんが、ストレートタイプのネジ
 の変わりに、手で回せる部品を装着したペグ
 昔シャーラーから出ていました。
 部品が重く、付けるとヘッドが重くなるので
 演奏性に影響がでます。

 好みでお店で探してみてもいいかもしれません。

■楽器屋さんで色んなペグを試してみましょう。

 熟練者は曲の途中にチューニングを修正するのはギヤ無い方が
 やりやすい。なんてこともありますが。
 
 とくに初心者がチューニングのしやすいのは
 ギヤペグだと思います。

 チューニングの時間を減らせば
 それだけ曲の練習に使える時間も増えるというもの。

 何も知識がなくて買いに行ったら
 以外と違いがある部品なので、ペグについても
 試してしっくりきたもの選ぶと言うのも

 ウクレレ選びもしくは、改善のためのペグ交換の
 ポイントになるかと思います。

 ご参考になさってください。
 
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