音楽の解像度

【音楽の解像度】
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■感動のある演奏へ向けて
より良い演奏
感動のある演奏を求めて
高橋が演奏に設計段階から
取り入れている要素を
いくつか紹介してきました。
たとえば
時間軸
解像度
安定性
コントラスト
記憶との共演
効率性
非効率
テーマ性=物語
■本日は解像度について。
昨日レッスンに参加頂いている
Mさんから、たの大DVDVol3
「海〜レガート」
を所望頂いたので
ちょうどレッスンでも
海をやりました。
■シンフォニックソロ〜レガートへ
論より証拠
過去スウェーデンのヨーテボリ
にて弾いた映像を紹介します。
「海」
スウェーデン、ヨーテボリウクレレフェスにて
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=M5y8RivI7opNU&I=00348
※譜面はここから
 バージョンアップしていますが
 雰囲気が伝わると思います。
最初はシンプルに親指だけの
シンフォニックソロで
海を弾く
やがて
これが同じメロディーながら
一気にレガート奏法にて
これまで
1回ピッキングだったところに
最高6回ピキッキング
■ピッキングレガート
ピッキングレガートと言って
人差し指と親指を交互に弾くことで
6連勤分とか32分音符など
非常に細かい表現が可能な演奏です。
Yさんがすごい美しい!
と感動しておられましたが。
必ず皆さんも弾けるように
レッスンしています(!)
■良い演奏も他人事ではなくなるのがレッスン
必要な音を出すための動きが
どういう動きであり
逆にどういう動きでないか?
というのを細かくおツタエし
レッスンではある意味矯正します。
■本題に戻りまして
そしてこの音の粒を
どんどん小さくしていくときに
大事なのがピッキングです。
ソフトピッキングとハードピッキングの
2種類を本日は説明しましたが。
実際にはその指の立て方、寝かせ方
この角度を調整することで
何段階も違う音色が出せます!
まずは、両極をマスターすることが
まずは最初ですね。
■ピッキングレガートと解像度の関係
分かり易い例を上げますが
ドラムのレッスンでも
習うことがある理論ですが
腕のどの部分を使うかで
音符の長さをきちんと叩き分ける
という話があります。
長い音符からいきますと
スティックを持った腕について
肩まで指先から全部使って 全音符
腕全体を使ってに    2分音符
肘から先を使って    4分音符
手首を使って      8分音符
指先を使って      16分音符
と言った風に
音符の長さの表現に
使う体の部位を対応させて
雰囲気や感覚やなんとなく
ましてや
■気持ちで叩きます!(キリッ)
ではなくて、
リクツ通りに
音を意図して作っていく訳です。
リクツがあるから
不要なガンバリは不要なわけで
不要なガンバリを
いかに無くすか、減らすか
というのが
「本人だけのやっている感」
ではなくて、
「皆が聞いて納得できる
 客観的な結果としてのいい音」
に繋がると高橋は思っています。
■体の部分と時間値の関係
上記のドラムの話は
基礎となる研究もあって
両方が高橋の中で一致したとき
戦慄、ふるえた(笑)
わけですが、
大学で作業の効率化について
勉強していたとき習った理論
にて、すでに体の部位と
動かすのに必要な時間が
求められていたのです
肩から先 5 x 0.129秒
腕    4 x 0.129秒
肘    3 x 0.129秒
手首   2 x 0.129秒
指    1 x 0.129秒
というわけで、まあ習熟した作業者
が平均的なペースでということですが
つねに例外はあるものの
遅いストロークのときは腕や肘を
振れば言い訳ですし
速くなると殆ど手首の回転運動になる。
(きちんとした音を目的にする場合は)
そして、もっともストレス無く
短い時間で動く指先ですね。
これで通常の1音符あたり
6回ピッキングする
というレガートを弾くから
きちんとリクツを持ちながら
■自然に粒が小さくなります
さらに、最後にやった
森先生がセミの音から着想した
という(汗)
Mガート奏法
(1音符あたり8回こする)
にてさらに細かくなり弦をはじく
(撥音楽器)であるはずなのに
バイオリンのように弦を弓でこする
(擦音楽器)のように聞こえてきます。
あたかも
ブラウン管からハイビジョン
素焼きから陶器
麻袋からシルクの織物
の違いのように
きめ細かい音となり
これが光沢を放ってくるのです
※実際に1回のピッキングでも
 スピードが出ると音に艶が出て来ます。
■この密度の違いをコントラストで
もちろん先日お話した
コントラストの話がありますから
最初は親指でゆっくりメロディを弾き
間に入る伴奏も腕を使ってゆっくり弾いた
この部分との対比で
後半のピッキングレガートの細やかさが
非常にクローズアップされてくる。
というわけなのです。
わずか24小節ほどの曲にでも
いくつかの、要素が複雑に絡めてあり
このことが、1つだけでは
「いいね」
レベルであっても
複合技でついには
「感動!」
となっていくわけです。
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