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<今日のうずまきシステムデザイン論>
【ピッキングで3つのハーモニーをコントロールする!】
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■ピッキングのエクササイズ
高橋のレッスンではエクササイズを
きっちりやりますが。
楽曲を演奏することは芸術性の表現ですが、
それ以前にアスリートとして
物理的な体の使い方を必要とします。
■スケートにたとえれば
曲を弾く事はフィギュアスケート
のようなもの。
スケート靴をはじめて履いた人が
まずやるべきは
3回転半ジャンプでしょうか?
まずは、
真っ直ぐ滑る練習でしょう。
この真っ直ぐ滑る練習が
楽器練習のエクササイズなのです。
■例えばこんなエクササイズ
過去ブログに動画、譜面、文章で説明しています。
https://ukuleleschool.net/ukulelelesson/howtoplayukulele/exercise1covermorehalfofpicking/
ちょっと読み返すと、
「体の動きに分解してみると、
あるパーツを見てみれば
筋肉は伸びる、縮むという動きがあるだけです。
筋肉と骨の組み合わせでも
動きは、曲げる。伸ばす。ねじる。
たったこれだけです。」
なんて、いいこと書いてあるじゃないですか(笑)
そう、どんな複雑な動きも、基本はこれだけ。
はじめてやる動作なら、
そこからはじめる必要があるのです。
■他の弦に触れてしまうのです!
教材を見ていただいた方から
次のようなコメントをいただいたので
フォローアップも兼ねて
書いていきたいと思います。
「ピッキングエクササイズにて
指が別の弦に当たる」
とのことです^_^
さてピッキングですが
■他の弦には当たっても構いません。
エクササイズ1の目的は
人差し指と親指を交互につかう
均等に音を出せるよう
脳の回路を形成する
ところにポイントがあります。
1本の弦だけを弾く。
という優先は低いのです。
■まずは、指を沢山動かす
正確性は大事ですが、
まずは沢山、指を動かして
大きな音を出せるよう練習したいのです。
なぜならダイナミクスは出せる最大音量
によって決まってしまうからです。
■1本を狙いたいなら指を安定させる
他の弦に当たる事は構わないわけですが
もちろん1本を弾きたいときがあります。
(当然ですよね!)
そのためには、何本弦を同時に弾くか
コントロールを身につけることが必要です。
そのためには指や手の
安定感が必要です。
■手の安定感の作り方
映像を見るとわかりやすいですが
ピッキング時に
「右手の小指薬指をボディに付ける」
「絡めて安定させる」
これが極めて重要!
かつ、すぐ忘れがちな基本です!!!
また、右手ピッキングの位置ですが
指板のある部分でピッキングすると良いです。
指板にぶつけた指の跳ね返りを活用できると
弦に指がひっかからずにピッキングができます。
そうすると、いい感じに楕円運動のピッキングとなります。
https://youtu.be/5rqseCTOtzE
■それよりも先にあるのはコントロール
ピッキングだけで、本が1冊書けそうな勢いですが(汗)
さて、基本がおさらいできたところで
何本ピッキングするかのコントロールの話です。
1番目標としたいのは
1発のピッキングで
1本でも2本でも3本でも4本でも
好きな数の弦を弾くように
コントロールできること。
1回のピッキングで1本しか弾いてはならない!
なんてことは無いのでご安心下さい。
■12番街のラグの映像
見ていただくと分かりやすいのですが
イントロの部分は1本のピッキングがメイン
テーマが始まると3本くらい同時にピッキングします。
2:28秒〜は1本の弦を弾いています。
なにをどう弾くか、何本の弦を同時に鳴らすかで
ハーモニーの厚みを変化させるのです。
■ピッキングソロのハーモニー的応用
ピッキングの回転半径と
中心位置を変化させることで
何本の弦をどのように弾くか変化させられますが。
実際には強く弾くと、沢山の弦が同時に
鳴るという方が感覚的に分かりやすいですね。
アップピッキングを強くするにしたがって
メロディーも大きく鳴ります。
(1弦もメロディを割り当てることが多い)
2弦のハーモニー、3弦のベースも少し弱めに
同時に鳴ります。
だから
■ピッキングで3つのハーモニーをコントロールできる!
1本だけ弦を弾くピッキングはその内の
1つのバリエーションに過ぎません。
ただし、複数弦を弾くことも多いなかで
あえて1本だけ弾いたときは
メロディーが際立って聞こえる。
こんな風に表現にバリエーションが出せるのです。
ピッキングソロは、
こんな風に1〜4つの弦を自在に弾き分けることで
メロディに加え3つのハーモニー
4声までの旋律をコントロールできるのです!
━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━
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