ウクレレ教室:フランスの素材で日本料理を作ってもらうなら?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<最近の活動>▼レッスン!レッスン!───────────────────────────────────■こんにちは高橋です!昨日はレギュラーのレッスンと体験レッスン。ウクレレを通じて音楽を楽しむそんな時間が持てるのは非常に嬉しいものです。そしてその後、御茶ノ水楽器センターにブリッジが剥がれたウクレレを持ち込んだところ…■さて、それでは本日のうずまきシステムデザイン論〜人生に豊かさを組込むヒント〜━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<今日のうずまきシステムデザイン論>【フランスの素材で日本料理を作ってもらうなら?】───────────────────────────────────■ブリッジ剥がれ修理の相談ウクレレが好きな友人たちが信頼するリペアマンさんを訪ねました。例えばデイジーどぶゆきさんやジャズームカフェさんそして今回孝田fusai夫の貴さん彼に紹介いただいた御茶ノ水楽器センターの白土さんを訪ねました。■1時間位相談したでしょうか。楽器の修理についてのみならず日本のウクレレ業界といいますかさらには、販売関係また世界全体のウクレレのメーカーやブランド、ビルダーについての話ウクレレプレイヤーについての話。仕事の話しというよりは大好きなウクレレについてただただ頼れるアニキとくつろぎながら世間話してるみたいな。^_^■そして修理の方針ですが沢山教えて頂いた結果タイトボンドで接着してもらうことにしました。接着剤の選択肢としてタイトボンドとニカワがありましてそれぞれ特徴があります。■タイトボンド樹脂系接着剤で木工用ボンドに近い成分ですが固まった後、ニカワ同等に固くなります。普通のボンドは固まり切らず柔らかい部分があるんですが。こちらはほんとにカチカチになるようです。そして現在ウクレレに限らず楽器メーカーさん、ビルダーさんほとんど、メキシコのマーチン工場もタイトボンドを使っているということです。■対してニカワ僕が持ち込んだ古いマーチンはもちろん今もマーチンのカスタム工場はニカワで接着をしていると言うことです。こちらはクラシックのバイオリン製作から伝統的に使われている素材。動物のコラーゲンを精製して作るそんなものだということです。だから、温めて溶かして使い冷めて固まるとカチカチになるんですね^_^■今回の剥がれは寿命接着剤としてのニカワですが対応年数がだいたい50年てことでマーチンが60年代の製造ですから、今回剥がれてきたのは異常なことではなく自然の上で起こるべくして知って起きたこと。そう考えて良いみたいです。■ニカワの準備ニカワは伝統的な素材ですが熱で溶かすため準備片付けなども大変。今ブリッジの貼り付け修理月に1件あるかないか程度これに対応して、準備片付けをするそれは現実的な負荷より大きい。■リペアマンの扱う素材と得意な楽器となのでニカワで修理を希望する場合バイオリンのリペアマンにお願いすることになる。その場合は、プロのリペアマンだからまず大丈夫だと思います。ただし、ウクレレのリペアの経験値は少いのです。精度や確度を考えるとウクレレのリペアマンに頼みたいと高橋も思います。■初めての作業になるかもバイオリンのリペアマンが扱うバイオリンはトップが曲線なんです。ウクレレのようなフラットなものこれは扱い慣れなてない。フラットなボディにフラットなブリッジこれを張付けるという同じ作業はバイオリンには無い。つまり初めての作業になるかもしれない(汗)■モチはモチ屋ウクレレのリペアマン白土さんに修理を頼む場合は上記準備などの理由もありタイトボンドやらせて頂きたい。という話です。素材も大切ですが、経験値というのは凄く大切。■ウクレレはウクレレ屋たとえば、フランス料理の料理人と日本料理の料理人二人に日本料理を作ってもらいます。素材はフランスで手に入る材料でも作るのは日本料理。さてどちらが日本料理の味になるか?ギタリストの弾くウクレレとウクレレ奏者の弾くウクレレ。似て異なるものですよ。■音への違いは大きくない気になる音への影響、違いこちらををお聞きしたところ。全くおなじではないが、どちらが良いとは一概に言えないレベルだそうです。■マニアの意見こだわる人の中にはマーチンと同じようにニカワを使うべきだと言う人もいるとのことです。そしてマーチンのニカワはそんなに純度が高くないようで接着力もその分下がる。にもかかわらず、そちらが良いと言って弱い接着の修理をされる方もいるようです。ただし、せっかく接着したものが数年でまた剥がれてしまうそんなリスクがあるよということです。■高橋の体験から音と素材についてオリジナルの材料に対しては高橋も捨てがたい感覚があります。しかし、カリフォルニアDaSilvaのウクレレの工房に行ったときのこと。思い出してみてもニカワで接着しておらず。塗装についてもラッカーではなくUV硬化のウレタン塗装でした。だけど彼のウクレレはものすごくいい音^_^伝統的な材料を使い続けている現在のマーティンよりもDaSilvaウクレレの方がヴィンテージマーチンに近い。と僕は思っています。■総合判断というわけで素材の違いの影響度ゼロでは無いと思います。しかし、どちらかと言うとリペアマンの腕、経験値が大きいと高橋は総合判断します。もちろん経験値があり、ニカワで直せるなら言うことナシですが。■白土さんにやってもらいたいプロのリペアマンの仕事について普通の言葉で丁寧に説明してくださる。その内容、人柄は信頼に値する。この方に修理をお願いしたい!そう自然と思ってしまいました^_^━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛この記事は、メルマガより抜粋でお届けしています。フォームよりメルマガに登録頂ければ最新号が毎日お手元に自動で届きます。