ウクレレ教室:疲れずしっかり、伸筋優位で弦を押さえる!

 
 
先日ご感想(ウクレレ楽しい大學vol4 大きな古時計)
をいただいたIさんから
さらにお便りが来ているので紹介します。
_____ここからお便り_____
 高橋先生、おはようございます。
 先日、ご紹介されたスワイショウですが、
ウクレレを習い始めた時期に、
「ゆるめる気功」も習い始め、
その基本功として3種類とも毎日、実施しています。
すべてがシンクロしているようです。
 今日は、私が拝読している、真北斐図(まきたあやと)老師
(太極拳を指導されている)のホームページ(HP)
に気になる記事がありましたので、ご紹介します。
 真北老師は、ギター演奏もされるとのことで、
その練習の模様です。HPから引用します。
引用1 「弦は強く押さえない」
 「真北さん、肩に力が入っていますよ。
もっと力を抜きましょう。指は強く押さえてはいけません」
そうアドバイスされ続けました。
曲がりなりにも私は太極拳の先生で、
いつも生徒に
「ハイ、肩の力を抜いて」
とアドバイスしているのですが、
その私がレッスンを受けるたびにそう言われ続けたのです。
 しかし、弦は「押さえなければ」音が出ません。
単純に考えれば、押さえてはいけないなんて矛盾していますよね。
いえ、それはつまり、
「握るようにおさえてはいけない」
ということだったのです。
 指先は確かに「押さえる」わけですが、
親指と人差し指でギュッと挟むのではなく、
人差し指で弦に圧をかけるために、
ギターを支えている左手の肘を
やや前方に伸ばすようにするのです。
そうして、指先を肩に向かって沈めるようにすると、
不思議なことに人差し指は六本の弦を
うまく力まずに押さえることができるのです。
つまり、人差し指の「屈筋」よりも肘の「伸筋」
を使うということだったのです。
引用2 「太極拳もギターもスローテンポで練習」
 太極拳をゆっくり練習するのは、
そのような体の動作プロセス
(注、発勁、中国武術における力の発し方の技術)
をゆっくり辿っているのです。
一度、「技」を身につけた人は、
ゆっくり練習することで、
その技に磨きをかけることができます。
 ゆっくり練習する方法は、ギターも同じです。
一分間の速度が100のテンポの曲を、
半分以下の40程の速度で練習することを教えられました。
早く演奏すれば、素人目(耳かな)
にはうまく演奏できているようですが、
実は「耳のある人」が聞けば、
すぐに拙さがわかってしまいます。
 うまくなるには、ゆっくり練習することです。
この練習方法で半分以下の速度で演奏してみると、
最初は同じ曲とは思えないほど印象が違ってしまいます。
ゆっくり演奏するのは結構難しいのです。
 「早く演奏して失敗を重ねると
その悪い印象が脳に蓄積され、
上達が望めません。
ゆっくりゆっくり練習して演奏を成功させ、
その『心地よさ』を脳に蓄積させるのですよ。
これが上達の秘訣です」
と私のギターの先生は教えてくれました。
(略)
 これほどギター演奏と太極拳は身体認識、
練習方法がそっくりなのです。
_____ここからお便り_____
Iさん貴重な情報ありがとうございます!
太極拳の先生でありながらギターをやられている方の
自己分析ですので微妙な体の使い方が
ありがたく言語化〜文章化されていて
非常に参考なります。
それではフォローアップも兼ねて
2回に分けて
高橋式にこの部分の解説をしたいと思います。
指は強く押さえない。ならばどうする?
■さて、それでは本日の
うずまきシステムデザイン論
〜人生に豊かさを組込むヒント〜
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<今日のうずまきシステムデザイン論>
【疲れずしっかり、伸筋優位で弦を押さえる!】
────────────────────────────────
ウクレレを弾いていると。
左手の親指付け根が痛くなる事がありますが。。。
それは腕全体の使い方で
大きく改善することができるのです!!
■屈筋と伸筋とは?
まずは、屈筋と伸筋について
話が出て来ましたが、まずはこちらの
ブログに図があります。
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=V879JoRK02tEA&I=00348
直観的に分かり易い図ですね〜
(最近、整骨院関係の方の引用多し(笑))
力こぶがある方、握る方向、足は後ろ側
歯は噛み締める方向。
が屈筋、これを戻す方向が伸筋となります。
■日本人社会は屈筋優位?
日本人の生活は屈筋優位と言われています。
のこぎりも、包丁も引いて切る。
欧米は逆のようです。
そして、屈筋は使えば使うほど疲労し
その後回復するにつれて肥大します。
ひるがえって
伸筋は使っても疲労も肥大せず
ただし、もともと大きな力が
秘められている。
ただし、使うとき感覚がほとんど無い
これがポイントのようです。
■伸筋の威力
これは、むかし女子プロレスラー
(アジャコング)なども得意技だった
裏拳などの技も屈筋をリラックスさせて
伸筋で打ち出す、凄まじい技でした!!!
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=V8huV6ffbCwMQ&I=00348
スワイショウででんでん太鼓版
がありますが、同様に
体軸を回転しながら
腕を外に振りつつ体重を手の甲に載せて
打ち付ける(汗)
■最近では生理学的にも研究が進み
屈筋は緊張とつながりがある
伸筋が大きな力の源
と情報が得られるようになってきましたが
以前は、やはり武道や芸事など
命がけで体を研究する人が追求した分野でした。
高橋は島田明徳さんの
「脱力の極意はすべてに通ず」
という本で、伸筋屈筋の話をはじめて
読みました。
■屈筋と緊張
演奏前に、緊張する!
ああ、力がコントロールできない。
というときは、屈筋に力が入っています。
悲しいかな、どこかの屈筋に力が入ると。
他の屈筋全部に緊張の指令が行くようです。
なので、思わず歯を食いしばると
前進の屈筋が緊張する。
意識のこわばり→一部緊張→全体緊張
となるので、意識をさぐるとともに
緊張を意識し脱力することも
学んで参りましょう m( _ _)m
■ゼロサムではない。
こういう、伸筋と屈筋という情報を目にすると
高橋などは単純に考えて
伸筋100%オッケー
屈筋0% ダメ!
と思いがちでしたが、
今では、もう少し現実的に
考えられるようになり
それぞれが活かし合うものであって
屈筋は必要最小限で
伸筋を意識して使う
これくらいの意識が丁度良い
ように思うに至っています。
■さて、ウクレレの左手
まず、手が痛くなるのは
屈筋優位で押さえる場合。
これは、親指と残り4本の指で
掴むような動き。
親指の付け根が痛くなります(涙)
■伸筋優位で押さえるには
ただこの力を全く使わないと
楽器が落ちてしまうんで
そういうことではなくて
この部分は必要最小限で
次の伸筋の使い方を意識して行きます。
シンプルにするため、
左手は
5フレットを人指し指でセーハ
親指は1〜3フレットあたりのネック側に置いて
掴む感覚ではなく、動かない棒のように感じます。
上記の参考には、
以前作った画像がありました。
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=V85VUMBwRKOk&I=00348
そして、
このテコの図をご覧ください。
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=V8tT6pkTADvpU&I=00348
下の図の方を参照して、
左右が反転しますが。
左手の親指が支店
人指し指が作用点
力点は腕の伸筋です。
■どうやってテコを使うかというと
左肘を開く方向
ワキと腕の距離が広がる方向
肘が上に上がる方向
に腕を使うのですが
肘を張る、外に広く感じるのが
良いみたいです。
親指はネックとの接点となり
ここは、力を吸収しないように
しっかり支店となり
その力が人指し指に伝わる。
肘の長い動きが、人指し指側の
短いけど大きな力に変わります。
こうして伸筋を使うから
長く、しっかり押さえる事ができるわけですね。
■これは一例なので
いろんなコードのカタチによって
各指の位置や角度は変わりますが
上記のテコが働けばはたらくほど
演奏はラクになってくるわけです。
ご参考になれば幸いです!!!
こんな内容も含め
教材で扱って欲しいテーマなど
ありましたら教えて下さいね〜
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=V8Pe2KEEpzaCY&I=00348
━━━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛
このブログ記事は、日々のメルマガより抜粋修正してお届けしています。
メールマガジン「うずまきシステムデザイン論」
に登録いただいた方には!
最新の情報が自動で届きます。
ご感想はこちら!