ウクレレ教室:ウケケの魂を西洋楽器のカタチにまとう

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<今日のうずまきシステムデザイン論>【ウケケの魂を西洋楽器のカタチにまとう】───────────────────────────────────■ウクレレとは何か 再度書いてみようと思います。 高橋のウクレレの師匠(森先生)のさらに師匠 灰田有紀彦先生の著作「ウクレレ独習7日間」 (なんと短期な!) から引用してみますと■ウクレレの歴史 1877年ポルトガル人の3人の若者が、 移民の一団と共にハワイに移住して来ました。 彼らはサントス、ヌーネッツ、ディアッツといい、 ギター製造業者でした。 もちろん、ハワイに来てからもギターの製造を続け、 その普及にも努めました。 その後、彼は原住民の奏でる楽器「ウケケ」)からヒントを得て、 小型化したギターすなわち現在のウクレレを作り出しました。 (註) 「ウケケ」は、古くから、ハワイの原住民たちの間に 伝わっていた唯一の弦楽器で、長さ50センチ、幅3.5センチ、 厚さ6〜7ミリの板に、3本の弦を弓のように張ったものです。■森先生に聞いたところによると ウケケは口琴のような楽器だそうです。 50センチはウクレレのサイズですが 口琴は世界各地に同じような楽器があありまして 北海道ではアイヌのムックリというものもあるようです。 口琴には金属のイメージがありましたが ムックリは木製ですね。 口にくわえて弾いて音を出す楽器ですが これが頭蓋骨に共鳴する。  そして海洋民族の航海での通信手段でもあるとのこと。 満点の星空の下、水面にも満点の星空が映る。 まるで大宇宙に浮かんでいるかのような状況  この口琴を鳴らす。 頭蓋骨に響かせる。 えもいわれぬ世界に包まれることでしょう。■2説の間を埋めるもの 独習7日間は初級の本なので 専門知識がない読者にも分かる言葉に 噛み砕いて書いてある可能性が高いです。 灰田先生は森先生には深い部分までお話 されたことでしょう。 行間を読むためにもう少し調べてみると、 口琴の一般サイズは5〜8センチ ただし、1m程度のものもあるようです。 そして、頭蓋骨を共鳴箱にするハープ系楽器 というのは実際にあったようですね。 こちらの記事に遭遇しました。 //www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/kinomino.htm 声の話で行くと、ボーカルの方々は体の各部 胸やら口の中の空洞やら、もちろん頭蓋骨にも 音を響かせて豊かな音を得るということです。 とすると、頭蓋骨を体から外して使うよりは 体に乗せたまま生きたまま使う方が平和ですね! ウケケの弾き方として咥えるというイメージもありそうです。■ギターのカタチにウケケの魂を入れる 引用文にはヒントを得てとカンタンに書いてありますが 西洋の楽器の形を受け継ぎつつ、原住民のウケケの魂を受け継いだ これがウクレレだと森先生の説をお聞きしています。 成り立ちからしてミックスカルチャーといいますか 和(なごみ)の極みの文化 これがウクレレの本質のようです。 通信手段であった音の伝達性の特徴。 ウクレレは引き継いでいますね。 表現力という意味で感情を音色に 持たせることも十分可能な楽器ですね。 また、あらゆるジャンルの曲が弾ける楽器 であるのも、成り立ちのおかげでしょうか。 ウクレレを演奏する僕らもミックスカルチャー 「和」(なごみ)の精神を生活に取り入れていきたいものです。━━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛この記事は、メルマガより抜粋修正してお届けしています。フォームよりメルマガに登録頂ければ最新号が毎日リアルタイムに自動で届きます。