■こんにちは高橋です!
昨日は引き続き歯の点検&クリーニング。
久しぶりの動画撮影は
カントリーロード弾き語りバージョンです。
//tshigeto.xsrv.jp/distribute/cgi-bin/apply.cgi?U=O426ADhZknAeo&I=00348
またDVDを購入いただいた方の
個別フォローなども継続中。
■話は昨日に引き続き
DVD教材をお買い上げいただいた
Iさんから情報いただいております。
昨日読んでない方のために再度掲載します。
_____ここからお便り_____
高橋先生、おはようございます。
先日、ご紹介されたスワイショウですが、
ウクレレを習い始めた時期に、
「ゆるめる気功」も習い始め、
その基本功として3種類とも毎日、実施しています。
すべてがシンクロしているようです。
今日は、私が拝読している、真北斐図(まきたあやと)老師
(太極拳を指導されている)のホームページ(HP)
に気になる記事がありましたので、ご紹介します。
真北老師は、ギター演奏もされるとのことで、
その練習の模様です。HPから引用します。
引用1 「弦は強く押さえない」
「真北さん、肩に力が入っていますよ。
もっと力を抜きましょう。指は強く押さえてはいけません」
そうアドバイスされ続けました。
曲がりなりにも私は太極拳の先生で、
いつも生徒に
「ハイ、肩の力を抜いて」
とアドバイスしているのですが、
その私がレッスンを受けるたびにそう言われ続けたのです。
しかし、弦は「押さえなければ」音が出ません。
単純に考えれば、押さえてはいけないなんて矛盾していますよね。
いえ、それはつまり、
「握るようにおさえてはいけない」
ということだったのです。
指先は確かに「押さえる」わけですが、
親指と人差し指でギュッと挟むのではなく、
人差し指で弦に圧をかけるために、
ギターを支えている左手の肘を
やや前方に伸ばすようにするのです。
そうして、指先を肩に向かって沈めるようにすると、
不思議なことに人差し指は六本の弦を
うまく力まずに押さえることができるのです。
つまり、人差し指の「屈筋」よりも肘の「伸筋」
を使うということだったのです。
引用2 「太極拳もギターもスローテンポで練習」
太極拳をゆっくり練習するのは、
そのような体の動作プロセス
(注、発勁、中国武術における力の発し方の技術)
をゆっくり辿っているのです。
一度、「技」を身につけた人は、
ゆっくり練習することで、
その技に磨きをかけることができます。
ゆっくり練習する方法は、ギターも同じです。
一分間の速度が100のテンポの曲を、
半分以下の40程の速度で練習することを教えられました。
早く演奏すれば、素人目(耳かな)
にはうまく演奏できているようですが、
実は「耳のある人」が聞けば、
すぐに拙さがわかってしまいます。
うまくなるには、ゆっくり練習することです。
この練習方法で半分以下の速度で演奏してみると、
最初は同じ曲とは思えないほど印象が違ってしまいます。
ゆっくり演奏するのは結構難しいのです。
「早く演奏して失敗を重ねると
その悪い印象が脳に蓄積され、
上達が望めません。
ゆっくりゆっくり練習して演奏を成功させ、
その『心地よさ』を脳に蓄積させるのですよ。
これが上達の秘訣です」
と私のギターの先生は教えてくれました。
(略)
これほどギター演奏と太極拳は身体認識、
練習方法がそっくりなのです。
_____ここまでお便り_____
Iさん
引き続きありがとうございます!
引用1については、昨日フォローしました。
今回を読んで気になったら見てみてくださいね。
今回は引用2についてフォローアップも兼ねて
ゆっくり練習することがセンスを創ること
まとめてみたいと思います。
高橋は、センスで片付けるレッスンはしません。
可能な限り具体的な言葉を用いて
言葉にならない部分は時を同じくする。
そんな主義ですが、本日はセンスにからめて書いてみます。
■さて、それでは本日の
うずまきシステムデザイン論
〜人生に豊かさを組込むヒント〜
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<今日のうずまきシステムデザイン論>
【遅く弾くからこそ磨かれるセンスとは何か】
────────────────────────────────
■演奏をフィルム映画、スライドにたとえる
そうすると、
左手の各運指とか右手の各ピッキング&ストラム
この設計、どうするか
というのが各スライド=静止画像
となります。
この各スライドを連続でパラパラ漫画のごとく
再生していくのが動画=演奏
とイメージします。
■速度をとりあえず上げてみる
パラパラ漫画の中に歪んだスライドが混ざる。
と、あれっ?
と一連の動きがいびつになりますね。
連続の綺麗な動きが妨げられて
ただし、パラパラ速度をアップしていくと
1枚の間違いスライドを見る時間が少なくなるので
違和感を感じる時間が少なくなる。
気になりにくくなる。
瞬きしていると気がつかない。
■耳が出来た人というのは
めくる速度が上がっても
1枚、1枚をしっかり味わえる
訓練ができているので
おかしな1枚があると
強く違和感を感じてしまうのです。
意識して処理できなくても
無意識にでもちょっとキモチワルイナ
と感じてしまうのですね。
■テンポ以前に設計する。
なので、高橋についても
最初はテンポを無視して
右手のピッキング、ストラミング
左手の雲氏の設計を行い。
まず覚えていきます。
シンプルに言うと
右手は、
メロディと伴奏をきっちり分けて
欲しい音を出せるよう対応した
テクニックを選ぶ。
左手は、
どう押さえると、指の移動が少なく
ムリなく楽してコードチェンジできるか。
そんな運指を選ぶ。
これが設計です。
■設計はスライドの並び順も含む
各スライドの設計内容に加え
スライドの並び順も含めて行きます。
各スライドの設計ができても
まだ連続して一定テンポでめくるのは
難しいので
並び順をきちんとしていきます。
このスライドの次はこのスライド
という風に、この運指の次はこの運指。
その運指に合わせて、このピッキング
次はこのストラムと並び順を整えるのです。
各運指やピッキングのスライドが出来ていても
きちんと並べてやっとスライドショー、映画
がスタートできます。
■つぎにテンポ(スライド枚数調整)
設計があいまいだと
毎回弾き方が変わるので
(ターゲットが不明確なので)
判断という一瞬の時間が必要になり
テンポがふらつく。
もしくは、毎回違う弾き方をすると
記憶に残りにくい。
というわけで、上記のように設計してから
パラパラ漫画をめくっていきます。
テンポ100を40というイメージ
もありましたが、
これは、単純に40%ということではありません。
■間違えないテンポまで落とします。
速度の数字ではなく、間違えないことが大事。
テンポ30でも、正確に弾けなければ
20でも、15でも落として行きます。
正確に1枚ずつスライドをめくる。
ある音と次の音の長さが 1:2とすると
次のスライドを倍の時間でめくるのではなく
2枚のスライドを用意して、3枚を均等にめくるのですね。
これがスライドの枚数を含めた
設計=調整です。
■テンポを一定にする秘訣。
基準のテンポは1枚、1枚、同じ時間でめくる
この時間に対応して2倍の時間は2枚で
3倍の時間は3枚のスライドで表現します。
このため、1と2と3と4と
と口でカウントしながら弾くのがオススメです。
ピアノのレッスンでは
8分音符を「タ」
4分音符を「タン」
付点4分音符を「タアン」
2分音符も 「タアーン」
とカウントしますが、
もうちょい、数え易く
デジタルにしたのが
1と2と3と4と
のカウントですね。
長い音符はこのアイデアが無いと
「タアーーーーン」
だか
「タアーーーーーン」
だか、分かりにくくなって(笑)
ついつい短くなってしまいがちですね。
高橋のやりがちなミスは
2分音符+4分音符→付点4分+付点4分
に近くなってしまう
■前後の音符の長さと曲全体のテンポを分ける
前後の音符の長さは
基準のテンポ=スライドをめくる速さ
の上で、何枚同じスライドを使うか。
これで決めて行きます。
なのでテンポ一定で弾けるようになってから
必要に応じて、曲の場面によって
全体のテンポ調節を練習するのがやり易いでしょう。
これを混ぜると、なかなか大変です。
■きちんとスライドが並んだのでテンポアップ!
これは、きちんと並んだスライド
フィルムの再生速度を上げる作業になります。
1と2と3と4と
とカウントする速度が上がるわけです
決して!!!
スライドの枚数が減る訳ではありません。
枚数を全部増やす、減らす
という感覚が、速度アップを難しい
と感じさせる感覚だと思います。
きちんとゆっくり弾けるなら
きちんと速く弾くのも
思ったほど難しくはありません。
■ゆっくり練習するとセンスが向上する
さて、ちょっと話の内容がレベルアップしますが
高橋があまり好んで使わないセンス。
講師が説明をスキップするときに
センスを使うなら生徒は??????????
となって、ああ、この人の言葉の限界か。
となってしまう訳ですが
ゆっくり弾くとセンスの1つの部分が
成長します。
■時間をスローに変えてセンスを上げる。
手拍子で考えて
100数えるごとに1回 叩くのと
10 数えるごとに1回 叩くのは
タイミング、間隔的に並びは同じです。
テンポが加速すると
99回に1叩き、101回に1叩き。。。。
と交互に叩くのと
10回に1回叩くのが区別しにくい。
ただし、
テンポをぐーーーんと落として
990回に1回 1010回に1回
とすると、その差20!!!
と分かり易くなってきます。
これは、測定機器の精度みたいなものです。
■測定装置というのは使う前に0点出し
という作業を行う事があります。
モノによっては毎回、もしくは毎週など
測定装置の0点だし、原点調整。
これをしないと装置の基準がズレて
測定結果の精度が下がって行きます。
■人間の肉体については精度が無限に上がる
頭と体の間でやりとりが行われますが
頭の指令と、体の行為
その結果を耳で聞いて、頭で受け止める。
この指令と結果の誤差を調整するため
脳の指令に対する体の行為の量や方向など
微調整を繰り返して行く訳です。
ゆっくり練習すると
この微調整にかける時間が増える。
10回たたきではなくて
1000回たたきの細やかさが身に付く訳です。
そして機械は設計レベルから劣化するのを
設計まで戻していくだけですが
人間は訓練でこの細かさ、精度を無限にアップできる!
これが嬉しいところです。
■耳ができるというのは
この精度の違いが訓練によって
理解できる状態が「耳ができている状態」
たまに、聞くだけで到達する人もいそうですが
実際に行為すれば必ず身に付きます。
■そしてセンスを磨く
この分かる状態と、その精度で行為できるのが
センスという言葉の1つの意味でしょう。
そして、
太極拳の先生がギターの先生の言葉を
すぐに理解できたように
しょっちゅう高橋が
書道と音楽の
共通項を言葉で編むように
あるジャンルで身につけたセンスは
他のジャンルにも応用が効くようになるもの。
必ずしも、多くのコトをする必要はありません、
まずはその1曲、1音について、いかに
ゆっくり注意深く時間を過ごすか。
これだけが肝心なのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛
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ウクレレ教室:遅く弾くからこそ磨かれるセンスとは何か
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