ウクレレ教室:音の伝達力についての質問と返答(笑)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<最近の活動>▼ウクレレ楽しい大学 オープンキャンパス開校───────────────────────────────────■こんにちは!高橋重人です。 最近のメルマガの記事を再編集して ウクレレ楽しい大学オープンキャンパス 講義として書いております。 https://ukuleleschool.net/ukulelelesson/ 1限目はウクレレとは? https://ukuleleschool.net/ukulelelesson/lesson1whatisukulele/ です。 再確認、お友達にウクレレとはなにか? を語る時の参考にもどうぞ。 さて、最近メルマガでも書いています。 「音の伝達力」について質問を頂いています。________________________Kさん 47歳 男性 毎度お世話になります。生徒のKです。最近のメルマガで、他の楽器と比較した(ソプラノ)ウクレレの特徴について述べられていますが、興味深く拝読しております。ところで述べられている言葉の意味と私の理解が合っているか、確認させてください。1.「伝達力」という言葉が頻繁に使われていますが、これは音量に関係なく、音を遠くまでクリアに飛ばしていく、という意味で宜しいでしょうか。  私は大学時代にグリークラブに所属しており、その際、「ピアニッシモもフォルテシモと同じように声を響かせ、 コンサートホールの一番奥のお客さんに音を届ける。 どんなに大きな声を出しても響きが無いと音は飛ばず、 遠くのお客さんには聞こえない。」と、指揮者の方に指導を受けましたので、それと同じことかと認識しております。  また、ソプラノウクレレのスタンダード型は、 他の形・大きさのウクレレよりもその意味で、「伝達力」に優れる、という事でしょうか。2.上記1の「伝達力」はHigh-G、Low-Gに関係なく、 ということでよろしいでしょうか。 灰田先生はおそらくHigh-Gで演奏されていたと思いますが、 オータサンのLow-Gであってもソプラノウクレレの伝達性は同じ、 と考えてよろしいでしょうか。  それともチューニングによって変わってくるものでしょうか。 以上、よろしくお願い致します。_______________________________ Kさん、鋭いご質問をありがとうございます! 高橋は何気に灰田先生の引用 森先生の説を反復して書いておりましたが 再度この点について深く考える良い材料を いただいたと思っています。 それではKさんのフォローアップというよりも 高橋の整理の意味を込めて■さて、それでは本日のうずまきシステムデザイン論〜人生に豊かさを組込むヒント〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<今日のうずまきシステムデザイン論>【音の伝達力についての往復書簡(笑)】───────────────────────────────────■伝達力 指揮者の方が言われたように よい響きを得ることで小さな音量でも 大きな音量でもホールの1番後ろ までよく届く音を得ること。 これが伝達性、浸透性と言うところで 高橋が使っている意味と同じ そのように考えていいと思います。■物理学的には低音が到達する 音の物理学でいうと低い音の方が 空気中を伝わる際の減衰が少なく 遠くまで届くはずなのですが。 ウクレレではパイナップルよりスタンダード型 の方が遠くまで届く音であると灰田先生も書かれております。■音の質 パイナップルは太く柔らかい音色、スタンダードは細く堅い という記述となっています。 サイズが大きくなると太く低い音になるという記述ですね。 ソプラノがテナーより伝達性が高いか 明確な記述は無いのですが,高橋は ソプラノの方が勝っていると感じています。 (ソプラノ弾きのひいき目でしょうか!) (ウクレレ自体の伝達性が高いとは森先生も仰っていました。) これは人間の耳が比較的高めの音を聞き取りやすいこと。 が1つ挙げられます。 生活音のノイズの中から拾いだして聞きやすいという 側面もあるでしょう。 また人の声や楽器の音についてもいろんな成分の音 が含まれていますがこれが乱雑なバランスで いろんな成分を持っていると濁った音になります。 対して、美しく透き通った音は これがある部分に集中している(ある意味偏っている) と密度の高い音い良いになってくる。■音の焦点  音を出すために出されたエネルギーが 余分な音に取られず 特定の周波数への変換にフォーカスされ うまく必要な音を取り出せる。 これがつくりの良い楽器、良い声の出し方  このコントラストがつくことで周りの音に埋もれず はっきりと浮かび上がって聞こえると言うことがあると思います。 このような音が聞き取りやすく 遠くまで伝わりやすいと言えるのではないかと思ってます。■音質の部分が大きい  ソプラノのサイズが大きなサイズおウクレレ 倍音や共鳴の部分に特徴があり、特定の周波数に 非常に密度の高い音が出るのではないかと思っています。 今後のも調べて行きたいと思います。■ハイGとローG そしてハイGとローGですが全く同じでは無いでしょう。 余談ですが到達性以前に、弦の種類と楽器との 相性が大きい気がしています。  低音が音は大きいのですが、他の3弦の音とその質において マッチしないような場合があります。 こんなローG弦と楽器の組み合わせを僕も経験してきました。 経験的にこういった鳴り方をする場合は、 弦を取り替えてしまうので 伝達性の検証に至らないのですが(笑) おそらく、到達性、伝達性はあまり良くないような 気がします。 楽器と、他の弦とマッチするようなローGを選べば 全体の伝達力が低下することがないと思っています。■楽器と演奏の累積 楽器そのものだけではなく、演奏方法 との累積で伝達性が変わってきますので なかなか難しい分野の話ですが ウクレレを練習していく中でも 伝達性、到達性の高い音に近づきたい というのも1つの目標なると思いますので そんな意識も持ちながら取り組んでいきましょう。 高橋もさらに勉強して より詳しい情報お届けできるように取り組んでいきます。 よろしくお願いします。高橋重人━━━━━━━━━━━━━━━「うずまきシステムデザイン論」━━┛この記事は、メルマガより抜粋修正してお届けしています。フォームよりメルマガに登録頂ければ最新号が毎日リアルタイムに自動で届きます。