ウクレレペグから考える、替えられないものと替えられないもの


こんにちは!
 
先ほど、人類資金という劇映画を見てきました。
僕は大満足でした。
 
背景は
 
大東亜戦争の終末期に金塊を軍の将校が単独確保し
終戦後の日本復興の裏資金とした。

その資金を投機的なマネーゲームではなく
真の投資として人々の可能性を存分に発揮できる
社会創造につかう。
 
富の配分の恩恵にあずかれず自立できなかった
地域が自ら豊かになれるような投資をする。
 
というテーマでした。
 
これを資金を扱う財団側にも世界の投機に
向かう勢力と元々の目的に使いたい思惑が
入り乱れ
 
詐欺師やゴロツキの力をもかりて
清濁併せ呑んでストーリーが展開していく
娯楽映画に仕上がっています。
 
興味をもたれた方は、是非ごらんください。
感想など交わせれば楽しいです。
 
 
さてさて、映画の冒頭にも
お札というのは国家の信用によって価値(当時は金)
を担保され、あらゆるものと交換できる。
 
という事実が述べられます。
これが金を超えて発行されまくって
実態のない数字が膨らむ、じゃあ金に変えてくれ
と(いまでは紙幣でもかな)一斉に
 
皆が行動にでるとこの貨幣を媒介にした
交換システムが機能しなくなるのですね。
 
 
そんなように、世界が新しい交換の仕組みを
必要としていると僕も思っています。
 
なぜなら、貨幣を使うということは、利子をもらう人
つまりお金を沢山もっていて貸す人がより
お金を集めるという分かりやすい結果になりますね。
 
 
これってみんなの幸せとイコールかというと
微妙な気がします。
この仕組みで余ったものを足りない地域と交換できるようになり
 
現在ではワンクリックで本が翌日届いたり
いいことが沢山実現されてきたのでありがたいことです。
 
でも、価格という数値にしてしまったところで
切り捨てられた物語があるわけですね。
 
これを切り捨てずに味わうような
場面を今後はじわじわと増やしていければ
理想的だとおもうのです。
 
 
前置きが長くなりましたが
今日は交換の話です。
 
お金とサービス、モノ、いろいろ交換できます。
じつに諭吉先生の印刷された紙を中間にはさんで
交換をしていますよね。
 
 
やもすると、なんでもお金で交換できる(買える)
ような錯覚のある社会です。
 
その裏返しとしてお金で買えないものの
存在を深く認識できないという頭が出て来ています。
これはあまり嬉しくない。
 
お金を得るもとになった信用というのは本来
お金では買えないものですので、非常に皮肉な感じさえします。
そう、すべては人の誠意や真心や精神から産まれます。
 
 
というわけで、なにが交換可能か、不可能か
知る事は重要です。
しらないことはなかなか出来ないもの。
 
 
そして、ウクレレを買ったけど、
そのパーツが交換可能と知らずに過ごして
弾きにくい時間を過ごしてしまうこともありますよ。
(強引)
 
 
そう、交換可能な部品があるんです。
ペグがその代表ではいでしょうか。
 
今日は、クロサワで撮影したペグの
ガイドです。
 
 
もともとは
フリクションペグ
というのがウクレレ標準でした。
 
これはヘッドの裏側に糸巻き部分があり
回した分だけ弦が巻かれますね。
バイオリンとか三味線とかも同様の
原始的な方式です。
 
 
そして、ギアペグというギアを使った
ペグがかなり浸透してきています。
 
これはペグを16回、回すと弦を通した
部分が1回転する。
という作りで安定性があります、
ただし、巻くのに手間ひまがかかる。
 
 
という部分を改良したものも動画で触れてあります
16回に1回というのはさすがに効率がわるいので
遊星ギアで4回ペグを回すと糸巻きが1回という調整が
図られているものもあります。
 
あとは映像に紹介はされてないですが
フリクションの見た目のギアペグというのが
ありまして
 
これは押し込む強さでギア比が変わる
という優れものです。
 
ピックアップ同様、多くの楽器メーカーでは
ペグは創れないので外注となりコストダウン
の対象になりやすい箇所です。
 
僕も、1万円くらいのウクレレのペグが良くなくて
2000円くらいのものに取り替えただけで改善できた
こともありました。
 
そのように、ペグを替えるとワンランク上の
チューニング性を得られる事もありますよ。
音程の安定、弦の変えやすさも大事なことです。
 
是非、チューニングの安定性などにも
気持ちが向いて来たら交換可能であると思い出して下さい。
 
 
人生はある意味、交換の繰り返しでもあります。
ペグもひとつの題材として、価値の交換
差し出せるものが何かを考えてみるのはいいことだと思います。
 
高橋のオススメウクレレ紹介&販売はこちら〜
FUS-TS